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ファーストキスは17歳。

2017-01-01から1年間の記事一覧

12月 ③ U-20

好きな人に怒られてばかりです。 ちゃんとしないと。期待してくれたぶん、返したい。 「明るい女の子になれると思ってた」 「なりたい、じゃなくて、なる。自分から明るい方に行くんだよ」 ほんとか嘘か分からない約束をいくつもした。 いつか答え合わせする…

12月 ③ ちょうどいい幸せわかんない

明日からまた大阪で、来週は仙台で、再来週の私はどこにいるんでしょうね。今年も一人で年を越さなくちゃいけなくなって、さみしい。3日には東京戻れるけども。お蕎麦茹でて、おせち作って、ジャニーズ見て、初詣でも行こうかな。 電話が鳴って、最近顔を見…

12月 ② KISSとかさせてあげない

すきな人の膝におでこをのせて、すりすりしたらとっても心が落ち着いた。「マーキングすんな」って笑われて、(あ、私はこの人のこと独り占めしたいんだなあ)と他人事のように思った。 元彼にもらったアクセサリー入れをまだ使っている。 「もし、新しい彼氏…

12月 ① はやくここにきて

アイラインの引き方も知らない頃、はじめて人にはだかを見せた。 ファーストキスの1週間後。 お気に入りの、オリオン座が金の糸で刺繍してあるブラジャーをつけていた。 乱暴に外されて、なんだか悲しかった。 15個も年上の男の人が、「ひとりでしてるとこを…

11月 ③ 躊躇った時間も走れば良かった

東京に向かう新幹線のなかにいます。 着いたらバスに乗って、関西へ。 「集団行動できるかな、苛々しちゃいそうで怖い」って言ったら、「大丈夫だよ。気楽に行きな。お土産買って来てな」だって。すっと気持ちが楽になった。 もっと早くに出会いたかった。も…

11月 ② Do you know?

すきなひとのすきなとこ ローソンのシール集めちゃうくらい、リラックマだいすきなとこ。LINEのスタンプもリラックマばっかり。 繊細で、気にしいなとこ。俺もうやだー!って何回聞いたかなあ。 ずっと秘密にしてたことを教えてくれたとこ。誰にも言わないよ…

11月 ① わたし以外わたしじゃない

セックスで叫びすぎて、喉が痛い。 私はどうでもいいことを気にして、だいじなことを気にしない。 目の前のことすら真面目に考えられない。ちゃんと考えるって怖いよ。及ばなかったときのことを想像しちゃうから。 何かを知れば知るほど、「そうじゃない」「…

10月 ④ だいすき。

バイト終わりました。今日はホテルでの宴会でした。 お客さんに日本酒たくさんもらって酔っ払ったよ。 帰りに店長に久しぶりに会って、嬉しかったあ。 明日はハロウィンですね。お店でコスプレします。楽しみ。お客さんたくさん来てくれるといいな。 スヌー…

10月 ③ この気持ちわかってほしいんだな

気分が優れない。理由を考えてみる。 大好きな人にあげたクッキーがたぶんあんまり美味しくなかったから。 明日のバイトにあんまり行きたくないから。 レンタルしたDVDをまた延滞しちゃったから。 今日、肌診断を体験してみたら、となりの先輩より結果が悪か…

10月 ② 最終に間に合ったよ

来月、大学の研修旅行で関西にいきます。京都と奈良は何度か行ったことがあるけれど、大阪は初めてだから楽しみ。自由な時間もあるし、個人的に観光もしようと思う。 知らない場所に行くのは好き。ちがう自分になれる気がする。だから、高校も大学も、絶対知…

10月 ① 前髪だって伸びたから

心が不安定になることはだいぶん減ったけれど、いまだに泣いちゃう夜は月に一回くらいある。 私はいじられキャラなんです。いつもは全然嫌じゃないのに、たまにしんどくなるときがあって。一昨日は、冗談だけど「なんでここにいるの?」とか「ほんと不器用だ…

9月 ③ やさしくしてよ

また誰かを好きになることができるかなって考えている。 インスタグラムのストーリーに上がっていた、高校時代の恋人の笑顔が素敵だった。同い年なのにこどもみたいな顔。私の「好き」は、間違ってなかったと思う。うまくいかなかっただけで。 セックスした…

9月 ② まだ踊り足りない

山奥に戻ってきて1週間が経ちます。 私はやっぱり東京という場所が好きだから、恋しくなってしまう。 今日は街に出て脱毛を契約してきた。ダイエットもしているし、もっともっと綺麗な身体になりたい。誰かのためじゃなくて、私自身のために。 高校生のとき…

9月 ① 声をかけられる

高石宏輔さんの「声をかける」という本を読んだ。 男の人がひたすらナンパをして、そうして出会った女の子たちとのお話。なんだか身体の輪郭がぴりぴりするような本だった。苦しくなるから何度も読むのをやめて、お茶を飲み、落ち着いてからまた読むのを繰り…

8月 ③ 真夜中

ブログのタイトルを変えました。気分転換。真夜中って名前は結構好きだった。ただの夜じゃなくって、みんなが寝静まった時間に布団をかぶりながらiPhoneをぽちぽちしていた。 今日は高校時代の先輩と、浅草にストリップを観に行った。女性のからだは綺麗だと…

8月 ② 分かりたかった 満たしたかった

実家に帰ってきた。眠れないから日記を書く。やっぱり、ここじゃなくて自分の部屋のベッドが良い。洗剤と太陽の混じった匂い。実家にはもう居場所がなくって、それは別に悲しいことではないけれど、ただそういう空気があるってだけ。三人兄妹の私たちには一…

8月 ① 後ろ指さされたって

お母さんたちが来るというのに、床には漫画やら服やらが散らばっている。ものを捨てるのが苦手だから、気がつくといつもこうだ。でも今日は、いらない雑誌を捨てました。 4月くらいの自分の写真を見たら、顔が丸すぎて笑った。ちょっと痩せたね、自分。毎日…

7月 ② かよわい笑い声と犬みたいな目

お客さんからもらったビールを昼間から飲んでいる。むいてないって思っていたけれど、こうして私に会いに来てくれて、お土産までくれる人がいるのは嬉しい。生きていたら、私のどこかが誰かのどこかに刺さる瞬間がある。それがどんなにいびつな部分でも。 今…

7月 ① せつなくなるはずじゃなかったのにどうして

仙台の思い出。 大森靖子ちゃんのライブ。 2年ぶりくらいに見る靖子ちゃんは、相変わらず強くて、格好良くて、でも冷たくなんかなかった。 ケイスケカンダの青い服を着て行った。 半年くらい仲良くしてる兄ちゃんが出張で来ていたから、一緒に眠った。たまに…

6月 ② 寒い夜や暗い日々がつらいだけじゃないって知ってた

ふと、自動積立にしていたお金を確認したら、結構な額が貯まっていて驚いた。やっと運転免許がとれる。こんなにバイトして何になるんだろうって思ったこともあったけれど、続けて良かった。今年中は今のペースで働いて、来年は勉強と就活に集中できたらいい…

6月 ① ふつうの幸せ守るの

「〇〇くんとはたとえ3人だとしても二度と会いたくない。でも、にいことはこれからも仲良くしたい。ごめんね。」 セックスのせいで人間関係が変わってしまうことが時々ある。 私は、3人でマリオカートしたり、たこ焼きしたり、お酒を飲んだりする時間が大好…

5月 ③ せかす雨が降り出して

私はひとりでカラオケに行くのも、ひとりで学食を食べるのも、ひとりでどこかへ旅行するのも好き。 だけど、一人ぼっちではないと思う。 隣に座った男の子が席を立ったので、プリントを取っておいてあげたら、丁寧にお礼を言われた。なんだか嬉しかった。 最…

5月 ② 朝のひかり

3月のライオンを観た。人は、ずっと後になって思いがけないところから救われる瞬間がある。というような台詞があって、心に沁みた。 私は今、いろんな人と出会って話して、過去の自分に優しくしている最中なのだと思う。 東京に帰って街を歩くと、男の人が声…

5月 ① 必然のように別れて

ゴールデンウィーク。ずっと友達と過ごした。うどんを手作りしたり、スパゲッティをたくさん茹でて色んな味付けをしてみたり、酸辣湯麺を食べに行ったりした。バーベキューでマシュマロも焼いた。食べてばっかり。久しぶりに朝まで遊んで、たのしかった。 私…

4月 ③ 月くらいなら迎えに行ったのに

大学の、奥の奥の方の滅多に人が来ないようなところに、小さなソファがある。1年生の頃、私はそこで缶コーヒーを飲むのが好きで、となりでは好きな先輩が煙草を吸っていた。あれから2年が経って、おんなじ場所で、今度は私がひとりで煙草を吸っている。あん…

4月 ② C7おさえるあなたの指

友だちといるときの私、お客さんと話すときの私、好きな人といるときの私、セックスしてるときの私。 どこにも私がいない気がしてる。 はだかになったときすら欲望に忠実に生きられない私は嘘つきだと思う。 ほんとはきれいなんかじゃないのに。 なにが怖い…

4月 ① あなたのすべてを信じてる

足音がして、寝たふりをしたらパパが布団を掛けてくれた。 お母さんが淹れてくれたお茶を飲みながら、東京でしか放送していない深夜番組を見た。 あと何日かしたら、また一人の部屋に帰る。 大学生活も折り返し。 また泣いちゃう日もあるだろうけれど、向き…

3月 ② きっといつかの話だけNGよ

20歳になりました。 私は、13歳くらいからの数年間、毎日くるしくてくるしくて、死んでしまおうと思った日も沢山あったけれど、今は毎日たのしくて、あのとき死ぬことを選ばなくてよかったって心の底から思う。 これからも、出会った人と素敵な時間を過…

2月 ⑤ 国道とばさないでいてね

少し前まで好きだった男の子と、バイト先から一緒に帰った。地獄かと思った。十分間。 ふたりでオリオン座を見に行ったのに。ふたりで深夜までたくさんお話ししたのに。ちゅーもしたのに。私の手を握ってコートのポケットに入れてくれたのに。ふたりで食べた…

2月 ④ ファーストキスは17歳

「若さは才能ではないから、取り柄なんて何も持たない私に優しくしてくれて嬉しかった。」 この文章を書いたとき、私は17歳だった。あの頃の私は、ばかでかわいい。過去のブログを読み返すと、そんなことで悩んでいるの?と思ったりもする。きっと、今悩んで…