博物館

ファーストキスは17歳。

9月 ② ハイミルク

真冬のバイト帰りに池袋のタワーレコード大森靖子ちゃんの絶対少女を買ったことをよく覚えている。マフラーをぐるぐるまきにして、ネイビーのダッフルを着て。
秋通り越してはやく冬が来て欲しい。寒いんだろうな。当たり前に雪降るんだろうな。ひとりで凍えたりしませんように。
空回りして泣いたりするこの頃。

9月 ① 炎上しないで

パクリとかあいつが嫌いだとか誰が誰とキスしただとか、ぜんぶうるせーって思う。好きな人に好かれたいってだけでいっぱいの私は前しか見てない。やっぱり健康的で美しい女の子には勝てないけれど、私の面倒くささをかわいがってほしい。頑張るから。

大好きで苦い夏が終わってしまう。今年、前より余計にさみしく感じるのは、まだ夏休みが続いているせいかもしれない。感傷に浸るよりも努力がしたい。

 

8月 ① ミッドナイト

はじめてセックスをした。ほんとうは、こういうのはブログに書いたりするものではないのかもしれないけれど、頭のなかだけで整理を付けられるかどうか不安だから書く。

はじめてがうまくできなくって、気まずくなって別れを告げられてからちょうど1年が経つ。1年も抱えてきた問題がこんなにするっと解決してしまうなんて思わなかったから、すこしだけさみしい。
私は、はじめては恋人とするのだと思っていた。でも、ちがった。私の生きてきた道を面白がってくれる人。私もこの人の人生を面白いと思う。
性描写のある漫画はたくさん読んできたけれど、浅野いにおがいちばんリアルを描いている気がする。うみべの女の子で小梅がベッドの上でパンツを覗くシーンなんか特に。
まだ色々なものが体をぐるぐるとしていて、なにを書きたいのかわからない。
真っ暗な部屋のテレビで見た、ミッドナイト清純異性交遊は美しかったし、私はこれからも後悔を重ねながらも生きていけるんだろうなと思った。

7月 ① 東京のそら

あっという間に夏。ベランダのむこうで虫が鳴いている。夏休みまであと何日?って数えてレポートと戦う毎日。バイトは辞めちゃった。あんまりよくない辞め方だから、先輩と学校で会ったらいやだな。サークルの先輩もその人と仲良しだし。
まだ愛とか恋とか寂しいについて考えて、悶々としている。まわりにカップルが増えた。私だけぽつーんって感じで、でもだからって身近なところで済ませちゃうほどやわじゃないよって変なプライドが邪魔をする。
ダイエットをはじめた。ミシンを買った。自炊をちゃんとした。学校に行った。課題を終わらせた。サークルに行った。じゅうぶんじゅうぶん。
ふとした瞬間に人生終わらせたいな〜って呟いたら友人に叱られた。なんだかイライラした。正論だからかなあ。私が悪いのは分かってる。でも、いつだって私の気持ちは一瞬一瞬ほんものだよ。こどもみたいだけど。
なんだかとりとめのない日記になってしまった。またきます。

6月 ② 悶々

色々な問題がからだのなかでごちゃ混ぜになっている、と思う。こんなに人恋しいのに、こんなに男の人が好きなのにどうして私はセックスができないのか。お腹が空いているわけでもないのにきもちわるくなるまでたべてしまう。高校時代のやり直しのような日々。部屋が綺麗じゃない。チャンスを掴むためにはもっとメンタルを強く強く強く。ついにバイトも続かないようなクズになってしまった。どうやって立て直そう。わかんないや。

6月 ① なみだをかえして

美術の勉強をするようになってから、私も気持ちや考えをかたちにする方法を持ちたいってずっと考えてる。毎日心が頭がいっぱいいっぱいになって、こわいもいたいもさみしいもうれしいもかなしいもいとしいも全部涙になってしまう。だからそれを他のなにかで表せたらなっておもう。表現は、いつ始めても遅いなんてことはないって信じてる。
つらいことがあっても、そのつらさに溺れたらだめだ。周りをよく見て、すぐそばにあるあたたかさに気づけるように。
穏やかなときとそうでないとき、私はその振れ幅が大きいからすこし疲れるんだな。1日の間でも、落ち込んだり立ち直ったりしている。いつか自分のこの性質を好きになれるのかなあ。なれるといいなあ。そしてだれかと好き合いたい。

5月 ③ ヤングアンドビューティフル

ゆめみたいにキラキラしていた日々が終わって、現実に戻ってきた。この数週間は寂しがりやの私へ神さまがくれたプレゼントなんだって思うことにする。
もう終わりだよって言った彼に大泣きしてやだやだって駄々こねて抱きついたのはダサくてダサくて人間っぽくて私は私をちょっとだけ認めることができた。自分勝手だけれど。
明日も会うんだ。ふつうに笑えると思う。たのしく生きよう。まだ5月だよ。