博物館

ファーストキスは17歳。

8月 ① なんにも心配いらないわ

愛が歪まないように必死だ。

好きな気持ちっていうのは、度がすぎると時に相手を苦しめる。

メンヘラってよく聞くけど、そういうことでしょう。

甘えるのと我儘の境界線が私にとっては難しい。

 

「店長があの子のこと褒めるから嫉妬しちゃったの」

こんな自分ださくていやだけど、素直になるとはこういうことだろうか。

「俺とお前の関係なんて長いんだから気にするな」

私はいつだって一番でいたいから、安心できたときなんか一度もない。そう言ったら、お前のそういうとこ、良いと思うよって言ってくれた。

だけど、私はとっても生きていくのがしんどいよ。

 いちばんって、わかってないかもしれないけど、あなたの中でのいちばんってことだからね。

 

 

 

7月 ④ love me like you do

我儘で扱い難い新人の女の話ばかりをするから、「そんなに気になりますか?」って聞いてしまった。

気になるって言うから、「私のことも、もっと気にしてください」って言ったら、「お前も問題児じゃねーか」って苦笑いされた。

 

ハチクロで、「バレてる片想いほど楽なものは無い」みたいな台詞があったなあと思う。

私が好きだよ、大好きだよっていっつも言うのは、本当の気持ちってこともあるけれど、この恋だか愛だかよくわからない感情がどこにも向かえずにいつか無くなってしまうものだってなんとなくわかっているからなんだよ。

 

あ、たばこ買いに行くついでにアイス買ってきてほしいって言ったら、なんでだよって言われたけど、ほんとに買ってきてくれて嬉しかった。

 

8月にお兄ちゃんお兄ちゃんって慕ってた先輩のお家に遊びに行くことになったから楽しみ。ダイエットさらにがんばる。

その先輩には恋人がいるけれど、その彼女が大学で同期の男の子とヤリまくってるみたいな話(先輩は一足先に社会人になって、関西に行ってしまった)を聞いて、ほんとに悲しくなった。私は先輩のことちょっと好きで、でも可愛いちんちくりんみたいな扱いをされてたから、その彼女は良いなあってずっと思ってた。だからその話を聞いて、なんでも持ってる女の子だなあって嫉妬した。私は彼氏じゃない男の子とセックスしたい訳じゃないし、先輩と付き合いたい訳でもないのに。

 

「ニーズってあるからね」

この言葉がおまもり。

 

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ヌーブラ+ふつうのブラの最強コンビ。

 

 

7月 ③ ずっと今まで言えなかったけど

実家で扇風機の風に当たりながらごろごろして、ふと本棚を見ると、たった今電子書籍で読んでいた漫画がそこにあった。

やっぱり血繋がってんだなあと思う。

 

ゼミの中でだれよりも就職決まるの遅くて、てかまだ決まってなくて、だめだなあって思うこともあるけど、でも、何回も自分のこと見つめなおして、振り返ったり立ち止まったり前向いたりして、それはそれでいいなとも思う。

私は3月からいままで、ずっとずっと変わり続けてる。

途中経過を見せるのが嫌で、だって未熟なの見せるの恥ずかしいし、だめなとこ自分でも分かってるから指摘されるのつらいしって思ってたけど、がんばって見せたら先生は、そう、例えば1を見せたら10返してくれるから、もっと頑張ろうって思えた。

 

腹をくくる。覚悟を決める。

私がいちばん苦手なことだ。いつだって言い訳を探してしまう。

ほんとうの私はこうじゃない、環境がこうだから、とか色々。

でも、今見せられなかったら、これから先もきっと見せられない。

 

「将来の夢はありますか?」

好きな人に、いちばん格好いい自分を見せること。綺麗だけど可愛くて、華奢だけど転んだりしなくて、ちゃんと心に柔らかい部分があって、にこにこしてて、でも近づきすぎたらすこし怖いような、そんな女の子になること。

 

「お前がいなくなるのなんてもうあっという間なんだから、仲良くしようよ」

ごめんねって思った。私はすぐいじけたり、すねたりしてしまう。

「なんで喧嘩しちゃうのかって、構ってほしいからなんです、きっと」

わかるよって言ってくれて嬉しかったから、構いたくなるような人間になりたい。

 

 

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脚太いのにくびれはまあまあある自分の身体はきらいじゃない。

7月 ② 会いたくなったらうたうよ

お別れの季節のことを考えてしまう。

できることならずっとそばにいたいけど、もっともっと良い女の子になってゆくところを見ていて欲しい。

きっと、出会えてよかったって思わせるから。

 

 

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ノースリーブ着て街を歩けるようになったよ。リストカットの痕があっても、私は私だよ。

ずっと一緒に生きていくんだ。

7月 ① 見た目とか体裁とかどうでもいいっていって抱きしめてよ

10センチのヒールを履いた。

「私、身長低いのコンプレックスなんです」って言って、ぺたんこ靴履いてる身長145センチの女の子にムカついたから。

いつだって私がいちばんがよくて、でもそのためにはいろんな努力が必要だった。

そんな器じゃないけど、私だって誰かに好かれたいと思った。

出会ったなかでいちばん綺麗な女の子に「最近可愛くなった」って言われて、嬉しかった。

大きい鏡の前に立って、好きな人を呼んだ。158センチになった私と並んでも、彼は頭1.5個分以上大きい。

「私、店長のこと背低いって思ったことないです」

ありがとって言われた。ほんとに思っただけだけどな。

 

「焦らなくていい」って言われると、焦らなきゃいけなかったのかと気がつく。この時期に内定ゼロの女。

でも、私、ここで日記を書き始めたとき、まだ高校生だったんです。

体の成長と心の成長が伴っていないから、ちぐはぐで、大人になってくれって言われたらほんとうにしんどいよ。

 

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5月 ② 白いポルシェを買ってあげる

約束じゃなくて誓いのようだった。

言葉にしたことは、信じつづけたことは、いつだって叶ってきた。

 

「果たせたら死んでもいい気がする」と言ったら、「それならいらない」と返された。

「私にはなにもないから」と泣いたら、「それは俺に対して失礼だよ」と諭された。

 

いつだって好きな人を神様のように想ってしまう。

 

「私、あなたのこと好きなんです」

「知ってるよ。好きじゃない人に車買ってあげるなんて言わないでしょ」

 

そうだね。

お前とはずっと腐れ縁な気がするって言ってくれて、嬉しかったから。

その言葉を本物にしたいの。

 

 

 

 

5月 ① overture

ビバラポップ!というフェスに行った。

今の私に必要なエネルギーみたいなものが詰まった空間だった。

 

アイドルを見てるひとの眼差しが大好きで、笑ってしまった。

普段は悔しかったり悲しかったり威張ったりいじけたり、色々、ほんとに色々あると思うけど、あの空間ではみんなおんなじような顔をしていて。

あ、良いなぁって思った。

 

いつか私もたった一人でいいから、こんな目で見つめられたい。

私も返すから。