真夜中

ファーストキスは17歳。

11月 ② あたらしい人生をつくるの

学校行ったら避けられるし、急に冷たくとかはしないからって嘘じゃん。嘘つき。私のほうが嘘つきだけど。避けてるのも私だけど。

気晴らしに丘に行って写真でも撮ろうかと思ったけれど、今日もなんにもできなかった。お昼ご飯も喉を通らず、鶏うどんの鶏とほうれん草とかまぼこの部分だけ食べた。あとは残した。学食のおばちゃん、おじちゃんごめんなさい。1限しかないから、4時間も昼寝して、起きて、今。お茶飲んでレイトショーでも行こうかなあ。

 

どれが本当のきみなの、って前の恋人にも言われた。(もう、前の、前の、になっちゃったけど)

だからまた私は、私は一人しかいないけど、見せてる面がちがうんだよ、と言った。あの子に見せられる面と、きみに見せられる面はちがうんだよ、と。どれもおんなじ私なんだよ、と。そうしたらきみは、俺はそんなに器用じゃない、と言ったね。どうしてこんな話になるんだろうって思った。今言わないともう誰もきみに言ってくれないだろうから俺が言うよって言ったきみの目はどんな色をしていたんだろう。私たちはまっすぐ前を見ていたから、わからなかった。

今きみはなにを考えているの。私は、俺のこと忘れろって言ったきみのことを考えている。半年以上付き合った恋人と別れるときよりつらいなんて、おかしいね。そのくらいこの秋のあいだは、きらきらしていたのかな。