博物館

ファーストキスは17歳。

3月 ① 永遠ってどこ

大森靖子ちゃんの新しいアルバムの初回限定版を買った。エッセイがついていたから、急き立てられるように読んだ。せいこちゃんのありとあらゆる感情が詰め込まれた宝箱みたいだった。大きい宝石もあれば、小さい宝石もある。一等に輝いているものもあれば、すこしくすんでいるものもある。せいこちゃんがそれらすべてを大切にしてきたのだと分かった。エッセイに綴られた日常はとてもきらきらしていて、でも眩しくはなかった。穏やかな光だった。私はそのことがとても嬉しかった。

12月 ① 2015ねん

今年は去年よりもたくさんの人に出会えて、人と遊ぶことの楽しさをおぼえた。朝までゲームしたり、お話ししたり。一人暮らしのさみしさはもうない。
離れて分かったこと、東京はなんだか変なにおいがする。街のにおいなのか、人のにおいなのか。がやがやとしているし、随分とめまぐるしい街で暮らしていたのだと気づかされる。
私は人から、明るい子だねと言われることもあれば、根暗だよねと言われることもある。素直だねと言われることもあれば、捻くれ者だねと言われることもある。やっぱり都会の子だねと言われることもあれば、ずっと前から田舎に住んでいるみたいと言われることもある。どっちの自分も私だし、どっちの自分も好きだ。
色々な人に刺激を受けて、それでも自分を見失わずに再確認できたいい年だった。



11月 ① 愛してるをぜんぶあげるよ

毎日色々なことが起こる。私は自分と私の周りの好きな人たちのことだけをばかみたいに考えていようって思う。これが、日本に生まれた私の幸せ。平和の表現。にせものかもしれないけれど。
今日も好きな人に抱きしめられて眠るよ。

10月 ② ばら色の日々よ

こんな風にずうっと一緒にいていいのかしらって不安に思うのはとてもとても勿体無いことだから、私は私を頑張りたい。例えば、本を読むこと、丁寧に時間をかけて課題を仕上げること、学校が主催するイベントに参加すること。ちゃんとクラスメートとコミュニケーションをとる。
早起きしてふたりでホットケーキを食べた。それからまた少し眠った。朝は冷えるから、彼の足を私の足で挟んで。学校に行くとき、手を振ってくれた。だめだめで、かわいいひと。

10月 ① 連れていってあげるから

穏やかな毎日。学校に行って、好きな人と遊んで、また学校に行く。この繰り返し。好きな人の前だとすぐ泣いてしまう。いま、いちばん、失いたくない人。
批判とか否定、悪口っぽい言葉にはどうしても良くない方向に影響されてしまうから、しばらくポジティブな人の側にいようって決めた。私のことは私が決めるの。
もう少しできもちいとこに当たりそうってくらいでやめるクセ。何事においても。


9月 ② ハイミルク

真冬のバイト帰りに池袋のタワーレコード大森靖子ちゃんの絶対少女を買ったことをよく覚えている。マフラーをぐるぐるまきにして、ネイビーのダッフルを着て。
秋通り越してはやく冬が来て欲しい。寒いんだろうな。当たり前に雪降るんだろうな。ひとりで凍えたりしませんように。
空回りして泣いたりするこの頃。