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真夜中

ファーストキスは17歳。

2月 ④ ファーストキスは17歳

「若さは才能ではないから、取り柄なんて何も持たない私に優しくしてくれて嬉しかった。」

この文章を書いたとき、私は17歳だった。あの頃の私は、ばかでかわいい。過去のブログを読み返すと、そんなことで悩んでいるの?と思ったりもする。きっと、今悩んでいるあれこれも数年後には「そんなこと」の一部になるんだろう。

私がはじめてキスをしたのも17歳のときだった。駅から少し歩いたその辺の道路で、私は当時持っている服の中で一番高くて一番お気に入りのTシャツを着ていた。突然のことに驚いていると、彼はフレンチだよと軽く笑った。今なら言える。フレンチキスの正しい意味はディープキスで、それは日本人がよく間違える言い方だよね、と。

その後、色々なことがあり、私の性に対する価値観は少し人とちがう方向に向かっていったように思う。だれにも言えないから、ここにしか書けないけれど、私の初体験はいわゆる3Pだった。私と、当時の好きな人と、彼の友だちの細くてえっちな女の子。好きな人が、ほら怖くないよと言って私の手を、口を、その子の体をまさぐるように導いて、女というものを確かめさせたのをよく覚えている。あの、うねるような締め付けを、分泌液の味を、たまに思い出す。特に、今みたいな眠りきれない夜に。

私は時折、こうして過去のことを振り返って、あのときのほんとうのきもちを掘り起こす。それは、昨日のことだったりするし、もう何年も前のことだったりもする。あの日に書けたことが、これから先絶対に書けないことだったりする。

今、思うことは、愛情は与えられるものではなくて、与え合うものだということ。優しくされたら、優しくし返して良いのだということ。どのタイミングでこんな風に思うようになったのかは分からないけれど、20歳を目前にした私は確かにこう感じている。

2月は回想の月。心がやっと落ち着いてきたのかもしれない。

 

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