博物館

ファーストキスは17歳。

日記

3月 ① 永遠ってどこ

大森靖子ちゃんの新しいアルバムの初回限定版を買った。エッセイがついていたから、急き立てられるように読んだ。せいこちゃんのありとあらゆる感情が詰め込まれた宝箱みたいだった。大きい宝石もあれば、小さい宝石もある。一等に輝いているものもあれば、…

10月 ② ばら色の日々よ

こんな風にずうっと一緒にいていいのかしらって不安に思うのはとてもとても勿体無いことだから、私は私を頑張りたい。例えば、本を読むこと、丁寧に時間をかけて課題を仕上げること、学校が主催するイベントに参加すること。ちゃんとクラスメートとコミュニ…

8月 ① ミッドナイト

はじめてセックスをした。ほんとうは、こういうのはブログに書いたりするものではないのかもしれないけれど、頭のなかだけで整理を付けられるかどうか不安だから書く。 はじめてがうまくできなくって、気まずくなって別れを告げられてからちょうど1年が経つ…

7月 ① 東京のそら

あっという間に夏。ベランダのむこうで虫が鳴いている。夏休みまであと何日?って数えてレポートと戦う毎日。バイトは辞めちゃった。あんまりよくない辞め方だから、先輩と学校で会ったらいやだな。サークルの先輩もその人と仲良しだし。まだ愛とか恋とか寂…

6月 ① なみだをかえして

美術の勉強をするようになってから、私も気持ちや考えをかたちにする方法を持ちたいってずっと考えてる。毎日心が頭がいっぱいいっぱいになって、こわいもいたいもさみしいもうれしいもかなしいもいとしいも全部涙になってしまう。だからそれを他のなにかで…

5月 ③ ヤングアンドビューティフル

ゆめみたいにキラキラしていた日々が終わって、現実に戻ってきた。この数週間は寂しがりやの私へ神さまがくれたプレゼントなんだって思うことにする。もう終わりだよって言った彼に大泣きしてやだやだって駄々こねて抱きついたのはダサくてダサくて人間っぽ…

5月 ② あなたではないよ

帰り際、ケイスケカンダのブラウスのホックをとめてくれたのが嬉しかった。とめようか?って言ってくれたのが嬉しかった。引っ越して1ヶ月が経って、誰かと話したり眠ったりして、私のからだは新しい町に馴染んできた。もう、色々なことが整ったような感じが…

5月 ① 劣等感

どうして?の数が足りない。だらだらと生きてきてしまった証拠だ。大学に入って、作りたいもの研究したいものが明確な人たちを見たらお腹の下あたりが冷たくなった。私にはなにもないなあと思った。なにがしたいかも分からずに来ちゃった。はやく見つけなき…

4月 ⑤ 午前7時半

薄くて軽いんだよって言われた。生き方について。まるで自分に言い聞かせているみたいだった。ふたり分のハンバーグを作る。ふたり分のプリンを作る。ふたり分のマグカップ。ふたり分のタオルケット。はじまりは間違えたけれど、たのしく生きたい。私は1限に…

4月 ④ 夏に似ている

寝息と冷蔵庫の唸る音を聞きながら書いている。私は私が見たことのない景色を知っている人がすきだと思う。私のしらない触り方をして、私のしらないことを話して、私のしらないとこへ連れて行ってほしい。与えられるだけじゃしんどくなるから早く何者かにな…

4月 ② もう渋谷駅を思いだせない

気持ちを中途半端に置いてきたからもやもやする。LINEのトーク画面を開いて、ながめて、すぐ閉じる。さみしいなんて連絡するのすげーダサいっておもう。まだ1週間も経っていない。たまに鳴る冷蔵庫の音に体が冷えそうになる。実際、こっちはちょっと寒い。み…

4月 ① 星だらけ

全然知らない町を自転車で走った。坂がたくさんあるところは私の地元に似ている。前はそのてっぺんに住んでいたけれど、今はその中間くらい。行きは下って帰りは上っていたけれど、その逆になる。迷子にもなる。でも少しずつ慣れて、この場所で4年間頑張って…

3月 ⑧ 前夜

東京っぽい男の子と手を振ったあと、振り返ってさみしくなって追いかけた。ぎゅーしてくださいって言ったらコンマ数秒で抱きしめられて嬉しかった。だれかに大事にされるのがあんなにあったかいなんて。精一杯の素直さ。屋根裏の物がどんどん減っていって、…

3月 ⑦ 瞬き

高校を卒業した。卒業証書授与の間鳴り止まない拍手がこの学校のすべてを表現していたように思う。たのしく学校に通える人ばかりではない。毎日健やかに過ごせる人ばかりではない。学校に行けなかったり、天涯孤独だったり、自分の性別が許せなかったり、こ…

3月 ⑤ やさしい光で眠りたい

「夜はともだち」というボーイズラブ漫画を読んだ。ゲイでマゾヒストな大学生のために、ノンケの同級生がサディストを演じる話。好きな人にやさしくしたいのに、やさしくすることでその人は喜ばなくて、、、という葛藤とか段々サディストを演じるのにハマっ…

3月 ④ きみとならしてみてもいいよ

18歳になった。好きな人がお花をくれた。

3月 ③ ピース

明日は夜勤があるから今日行こうと誘われて、パパとごはんに行った。テラスが綺麗なイタリアンのお店。風が冷たくて店内で食事したから、次に行くときは外で食べたいな。夏とか気持ち良さそう。なんでも好きなものを頼んでと言われたけれど食べ物の教養が全…

3月 ② たのしい?うん、たのしいよ

昨日は塾の卒業式に行った。先生の周りはいつもみたいに生徒でいっぱいだったから帰ろうとしたら私を見つけて声をかけてくれて嬉しかった。せんせ、ねこ元気?うん、元気あ、おれ子ども生まれたんだ。女の子?男の子。おめでたいね!うん、お前も合格して良…

3月 ① 夜が短い

ジョナサンに行ったらデザートが充実していて高まった。ちょうどいちごフェアをやっていたのでいちごパフェを食べた。パフェだけれどカロリーを見たら315kcalと思っていたよりも低かった。いつのまにか3月で、ああそうか2月って28日までだっけと思う。今年の…

2月 ⑩ 物語のある服

お母さんがむかしパパに編んだセーターを着て出かけた。ワンピースみたいになって可愛かったから。私はある店員さんに出会えたおかげで服やアクセサリーなど身につけるものへの関心が高くなった。去年の7月のこと。ブランドが持つストーリーを聞くのは楽しい…

2月 ⑨ 生活

家のカレーには大根が入っていて、その大根があんまり好きじゃない。じゃがいもにしてくれ、と思う。夕食は基本的にパパが作るから、仕方ないなとも思う。糖質制限をしているからじゃがいもをたくさんは食べてはいけないのだ。パパはたべることがあまり好き…

2月 ⑧ 友だちに貸してたおやすみプンプン

大好きな写真家さんの個展に行った。今までウェブで見ていた写真が目の前にくるとおだやかなのに動けなくさせるような何かがあった。個展のなかで一枚の写真がすごく好きになって、それだけをずっと見ていた。私は気に入ったものなら何時間でも見られてしま…

2月 ⑦ ファンレター(返信の返信)

私信みたいなブログを書こうと思う。手帳に日記をつけても、憧れの人に手紙を出しても、やっぱりブログがいちばん落ち着く。閉鎖的だからかな。それでも、自分が書いたものに反応してもらえると嬉しいのは本能みたいなものなのかもしれない。 誰かにかまって…

2月 ⑥ 私をわすれないで

夜行バスは好き。さっきまで乗ってた。私は全然知らない人同士が同じ空間にいるというのが好きみたい。いつだって誰かと出会いたくて仕方がない。一昨日はすっごくすっごく格好良い人と話せる機会があった。私の大好きなお店を作ってくれた人。視界に入った…

2月 ⑤ ただしい闘い方

大学に合格した。ぼんやりとしていた色々が現実味を帯びてくる。地方に行くと決めてから、生まれ育った東京のことを考えてきた。あと1ヶ月半もしたら私はここにはいなくて、駅から高校までの徒歩20分とか、パパとおばあちゃんが営む定食屋のにおいとか、好き…

2月 ④ オーバーザパーティー

美容院に行った。この人、私の裸見たんだよなと考えながら鏡の前に座っていた。床に落ちる髪の毛がなんだかさみしそうだった。私はもっともっと面白くなりたいとおもう。首のうしろが冷たい風に当たってる。すきとか大事にしたいとか受け入れるとかよくわか…

2月 ③ さむくてトイレに行けないな

私はなにかをやりとげることが得意ではなくて、だからブログの文章もたいてい唐突に終わってしまう。まとめるのってなんて難しいのだろう。今日は一日中ねむくて、完全にこのはっきりしない天気のせいだと思った。そのあと、体調を天気のせいにするのは良く…

2月 ② 私のなかの猛獣

ちょっときになっていた男の子(タワーレコードでアルバイトをしている)の好きなものをあんまり好きだと思えなくて残念なきもちになる。私は音楽をあんまり聞かないから、邦楽ならまだしも洋楽になってくるとぜんぜん分からない。いつも聞いているのは、アイ…

2月 ① ちがうよ

1月が終わるのと同時に受験も終わった。発表はまだ。すべりどめを受けていないから不安。でもなんとなくいける気がしてる。今日は久々に学校へ行って、体育をした。バドミントン。2ヶ月ぶりくらい。運動が苦手なのに授業が楽しいのは友人のおかげ。体を動か…

1月 ⑦ サビしかうたえないけど

昔好きだったバンドの歌を思い出して口ずさんでみたけれど、サビすらあやしくてさみしくなった。私が生まれてはじめて音楽のおっきなイベントに行ったときすっごく格好良かったバンド。機材のトラブルさえ演出みたいだった。閃光ライオット2010、なつかしい…