博物館

ファーストキスは17歳。

6月 ② 悶々

色々な問題がからだのなかでごちゃ混ぜになっている、と思う。こんなに人恋しいのに、こんなに男の人が好きなのにどうして私はセックスができないのか。お腹が空いているわけでもないのにきもちわるくなるまでたべてしまう。高校時代のやり直しのような日々。部屋が綺麗じゃない。チャンスを掴むためにはもっとメンタルを強く強く強く。ついにバイトも続かないようなクズになってしまった。どうやって立て直そう。わかんないや。

6月 ① なみだをかえして

美術の勉強をするようになってから、私も気持ちや考えをかたちにする方法を持ちたいってずっと考えてる。毎日心が頭がいっぱいいっぱいになって、こわいもいたいもさみしいもうれしいもかなしいもいとしいも全部涙になってしまう。だからそれを他のなにかで表せたらなっておもう。表現は、いつ始めても遅いなんてことはないって信じてる。
つらいことがあっても、そのつらさに溺れたらだめだ。周りをよく見て、すぐそばにあるあたたかさに気づけるように。
穏やかなときとそうでないとき、私はその振れ幅が大きいからすこし疲れるんだな。1日の間でも、落ち込んだり立ち直ったりしている。いつか自分のこの性質を好きになれるのかなあ。なれるといいなあ。そしてだれかと好き合いたい。

5月 ③ ヤングアンドビューティフル

ゆめみたいにキラキラしていた日々が終わって、現実に戻ってきた。この数週間は寂しがりやの私へ神さまがくれたプレゼントなんだって思うことにする。
もう終わりだよって言った彼に大泣きしてやだやだって駄々こねて抱きついたのはダサくてダサくて人間っぽくて私は私をちょっとだけ認めることができた。自分勝手だけれど。
明日も会うんだ。ふつうに笑えると思う。たのしく生きよう。まだ5月だよ。



5月 ② あなたではないよ

帰り際、ケイスケカンダのブラウスのホックをとめてくれたのが嬉しかった。とめようか?って言ってくれたのが嬉しかった。
引っ越して1ヶ月が経って、誰かと話したり眠ったりして、私のからだは新しい町に馴染んできた。もう、色々なことが整ったような感じがする。
暇な時間を埋めるためにアルバイトをしようかな。学校じゃない場所で人と出会いたい。お金があると出来ることも増える。お金がすべてではないけれど。
私は私をしっかりやり遂げなくちゃいけない。

5月 ① 劣等感

どうして?の数が足りない。だらだらと生きてきてしまった証拠だ。
大学に入って、作りたいもの研究したいものが明確な人たちを見たらお腹の下あたりが冷たくなった。私にはなにもないなあと思った。なにがしたいかも分からずに来ちゃった。はやく見つけなきゃいけない。試験を受けて、一人暮らしまでして、そのエネルギーの源はどこなんだっけ。
なんとなく好き、じゃだめ。なぜそう感じたのかを考えないと。

4月 ⑤ 午前7時半

薄くて軽いんだよって言われた。生き方について。まるで自分に言い聞かせているみたいだった。
ふたり分のハンバーグを作る。ふたり分のプリンを作る。ふたり分のマグカップ。ふたり分のタオルケット。
はじまりは間違えたけれど、たのしく生きたい。
私は1限に行く。彼はまだ眠っている。

4月 ④ 夏に似ている

寝息と冷蔵庫の唸る音を聞きながら書いている。私は私が見たことのない景色を知っている人がすきだと思う。私のしらない触り方をして、私のしらないことを話して、私のしらないとこへ連れて行ってほしい。
与えられるだけじゃしんどくなるから早く何者かになりたい。どんなことでも良いけれど、この人のためにこれならできるよっていうものを身に付けたい。なんかもう、星を見て綺麗って言うだけじゃだめで、そこからなにかを生み出さなくちゃいけない。