博物館

ファーストキスは17歳。

1月 ② 太陽のなかで愛されたら

変わろうと思って変われるなら、もうとっくに私は想像のむこうへ行けているはずなのだった。

 

また感情がぐちゃぐちゃになって、好きな人にあたってしまった。

やさしくやさしくしたいのに、こんなにやさしくやさしくしてくれるのに。

休めって言われたけど、休みたくないって言った。今の、私の、逃げる場所だったから。

 

「結局逃げてるんです」

「そうだなあ」

 

ぜんぶ分かっていて、私の方を見てくれるのだった。

俺は見捨てないよ、見捨てたことなんかない、気まずいと思う必要はなんにもない、と言ってくれた。

きみの元気がないと俺もテンション下がるから、頼りにしてるせいでそうなるから、元気でいて、と言われた。

 

 

どんな地獄を見てきた?

どれだけ人を傷つけたり、傷つけられたりした?

 

 

私はもっと正直な人間になって、あなたと向き合いたいです。

 

 

 

 

 

 

1月 ① I will say goodbye to you

1月も半分過ぎた。

冬休みは1週間くらい実家に帰れて嬉しかった。お母さんもお父さんもお兄ちゃんも妹も、ちゃんと生きていた。

チーズタッカルビをみんなで食べた。お家で。家族5人で食卓を囲むなんてどれくらいぶりだろう。両親の仲があまり良くないから、すごく珍しいこと。

2年ぶりくらいに、高校時代の友人とも会えた。社会人の友人が多いから、素直にすごいなと思う。私は社会にちゃんと出られるだろうか。頑張りたいけど。

 

初対面の人に、自分の夢を話した。「明確で良いね」と言ってくれて、嬉しかった。明確なだけ。それだけ。

でも、私は好きなことしか、興味のあることしか、ちゃんとできないと思うから。それだけで、生きていこうと思った。多くの人とちがっても。

 

 

 

 

 

12月 ③ U-20

好きな人に怒られてばかりです。

ちゃんとしないと。期待してくれたぶん、返したい。

 

「明るい女の子になれると思ってた」

「なりたい、じゃなくて、なる。自分から明るい方に行くんだよ」

 

ほんとか嘘か分からない約束をいくつもした。

いつか答え合わせするみたいに、肌をくっつけて眠りたいよ。

 

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冬ですね。

 

 

12月 ③ ちょうどいい幸せわかんない

明日からまた大阪で、来週は仙台で、再来週の私はどこにいるんでしょうね。今年も一人で年を越さなくちゃいけなくなって、さみしい。3日には東京戻れるけども。お蕎麦茹でて、おせち作って、ジャニーズ見て、初詣でも行こうかな。

 

電話が鳴って、最近顔を見ていないお客さんからだった。どうしても年始しか休みが取れないけど、会いたいからお店にいてほしいって。「うん。分かった」って返事した。できるだけ愛には愛で返したいと思った。ばかみたいだって言われても、私はそうしたい。すきな人がとなりで見ていてくれる。

 

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 最近、デコルテにつけているバニラの香りのマッサージバー。胸元がきらきらするんだよ。 

 

 

 

 

 

12月 ② KISSとかさせてあげない

すきな人の膝におでこをのせて、すりすりしたらとっても心が落ち着いた。「マーキングすんな」って笑われて、(あ、私はこの人のこと独り占めしたいんだなあ)と他人事のように思った。

 

元彼にもらったアクセサリー入れをまだ使っている。

「もし、新しい彼氏ができて、こんなもん捨てろって言ったら、お前はどうすんの?」

「いますぐそこのごみ箱に捨てる」

お前は馬鹿だなあって言われた。そういう時は、「じゃあこれより可愛いやつ買って」って言うんだって。

 

可愛くて強い子に私はなりたいよ。

高いヒール履いて、すこしえっちな服を着て、自分の中のいちばん柔らかい部分は大切な人にだけ見せてあげるんだ。

 

 

 

 

12月 ① はやくここにきて

アイラインの引き方も知らない頃、はじめて人にはだかを見せた。

ファーストキスの1週間後。

お気に入りの、オリオン座が金の糸で刺繍してあるブラジャーをつけていた。

乱暴に外されて、なんだか悲しかった。

 

15個も年上の男の人が、「ひとりでしてるとこを見せて」というので、大きな鏡の前で服を脱いだ。

そこはほんとうなら髪を切る場所で、何人もの女の子がその椅子に座って、綺麗になってきた場所で、そんなところで、私は自分の中のいちばん汚いところを見せていた。

「なんにも知らないふりして生きていけばいい」ってその人は言った。

 

無いものにしたかった。

はじめてホテルに行った日のことも、はじめて男の人とタクシーに乗った日も、中野ブロードウェイも、渋谷駅も、池袋北口で待ち合わせもぜんぶ。

「はじめてなんです」って言うたび、心が削れた。

無いものになんてならなかった。ちゃんとずっといつだって私の中にあった。

嘘なんてつかなければよかった。

まだ間に合うかなあ。

 

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この景色を、あの人に見せたいなあって思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月 ③ 躊躇った時間も走れば良かった

東京に向かう新幹線のなかにいます。

着いたらバスに乗って、関西へ。

 

「集団行動できるかな、苛々しちゃいそうで怖い」って言ったら、「大丈夫だよ。気楽に行きな。お土産買って来てな」だって。すっと気持ちが楽になった。

 

もっと早くに出会いたかった。もしかしたら東京の雑踏ですれ違っていたかもしれないね?私は今、思ってもみなかったところにいるけど、あなたもそうでしょう?そうだといいな。