博物館

ファーストキスは17歳。

7月 ①何になれるの?

恋人の寝息をきいている。

毎日セックスしても飽きないのはなんでだろう。あんなにも沢山の男の人が私の中を通り過ぎていったのに、この人だけはずっとその中に居てくれる。初めてしたときから一番気持ち良かった。してるときに少しにやける口元が好き。

今日はホットギミックって映画を新宿で見た。病院には行けないけど、映画館には行ける。世界中のどこにも私がどこにもいないような感じがするっていうのは小さい頃からよくある話だ。大丈夫、良くなっていけるよって言って欲しいきもちも痛いほどよく分かった。そして、泉まくらの歌は切ない気分のとき心にぴったりおさまる。

帰りは駅まで恋人が迎えにきてくれた。もうLINEしなくても車の場所がわかる。駅に着く時間を送っただけで、彼はいつもそこに来てくれる。ふたりで回転寿司に行った。通路挟んで隣の席の人が店員さんに沢山文句を言っていて嫌だった。アイス食べてもいい?って聞いたら、いいよって言ってくれた。前に牛角アイス4つ頼んだときも、この人は笑って私のこと見てた。

そのあとドンキで1000ピースのパズル買って、帰ってエロいことして、シャワー浴びて、今。今日は帰って寝るよって言ってたのに、うちで寝てる。

愛だな。大事にしよう。

 

寝れる薬飲んでも寝れん。元気になりたいけど元気になるのも怖い。

 

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6月 ① だけどこんなに胸が痛むのは

朝方苦しくて目が覚めて、あ、過呼吸だと思った。頭の中は冷静なのに、身体がついてきてくれない。恋人がずっと背中をさすってくれた。ローソンのビニール袋を毎日ポケットに入れるようになった。

大抵、家から歩いて5分くらいのミニストップの前で蹲っている。会社まであと5分もかからないで着くはずなのに。ろくに喋れもせず、涙まじりで恋人兼上司に電話をかける。すぐに車で来てくれる。

今日は会社を休んでぼーっとしていた。商談と商談の間に恋人がうどんを買ってきてくれた。

 

みんなが当たり前にできていることがうまくできなくて苦しい。いつまで優しくしてもらえるんだろう。ずっとこのままだったら皆きっとうんざりするだろうね。

ごめんなさいと言ったら、ありがとうでしょと言われた。

休みたくないと言ったら、これは彼氏の俺からのお願いと言われた。

過呼吸なんて甘えだと思う。だけど、ほんとうに身体が動かなくなる。つらい。

 

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3月 ① 涙をかえして

22歳になりました。

こうしたい、ああなりたいって強く思ったことは大体叶ってきて。これからもそうだといいなと思う。

 

愛してると簡単に言えない、だから冗談みたいに大好きだよって手紙に書いた。

あなたが茹でたタピオカは新大久保で飲んだアレより美味しいし、あなたがくれたやきとりのストラップは世界一いらなくて世界一可愛いし。

ずっと見ててねって言うより先に私のことずっと見ていてくれたから。

変な口癖教えてくれて嬉しかったんだよ。

 

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1月 ①私の光

初めてブログを書いたのはたしか小学4年生くらいのときで、Yahoo!ブログをやっていた。

文字に色をつけたり、キラキラにしたり、動かしたり、そういうコード専門のブログがあって「お借りします!」なんてコメントしていた記憶がある。

D.Gray-manという漫画が好きだったから、同じ漫画を好きな女の子と仲良くしていた。

 

次は中学生のときにアメーバブログを始めた。

日々の愚痴とか、今考えたら大したことないような出来事もあの時は一大事で。

「今日は二次関数がよくできた」って書いていた自分のことを少し可愛いと思える。もう21歳だからね。

お母さんに買ってもらったんだって載せていた写真のスカートは、まだ部屋のラックに掛かっている。

 

ツイッターで裏垢みたいなのを作ったのは、ナンパ師のツイートを見たかったから。DMするとかではなく、ただずっと見ていた。多分、今よりナンパ師のブログも流行っていた頃。

当時はくろねこさんって男の人のブログが好きで、よく読んでいた。少し文学的な文章が印象的な人だった。もうその人のいた痕跡はどこにも無くなっちゃったいたけれど、私が今はてなブログで文を書いているのはその人の影響があるかもしれない。

その頃の私はまだ高校生で今考えたらびっくりするくらい子どもみたいな顔をしていて、街で声を掛けられることなんて一度もなかった。だから、ツイッターやブログで見る男女のあれこれは殆ど空想の世界の刺激的なお話だった。

大学生になった今は、たまに声を掛けられる。この間は百円ショップで話しかけられた。全然気合いの入っていない格好のときに限って見られているから不思議だ。

 

ちょうど一年半くらい前から営業のためにバイト先のブログを書き始めて、それが結果になってきて嬉しかった。

習い事なんて何やっても続かなかったけれど、文章を書くのはずっと好きでいられた。

勉強も運動も得意じゃなかったけれど、読書感想文ではたくさん賞状をもらった。

趣味はなんですかと聞かれて、ブログですってまだ言えない。でも、こんな小さな場所だけど、大事にしていこうって思う。

 

 

 

 

12月 ① 一人にしないよってあれ実は嬉しかったよ

夏に薄手のブランケットにくるまって肌と肌をくっつけて眠るのが好きだから、今年もこの季節が来てしまったかと憂鬱になる。

生活を徒歩圏内で完結させたいという気持ちと、どこかへ行ってしまいたいという気持ちが交互にやってきて、最終的に自分はなにもしたくないのだという結論に落ち着く。

ダイエットも節約も恋愛も、こだわっていない時の方がうまくいくのは何故だろう。

 

「失踪 方法」でグーグル検索する、冬のはじまり。

 

 

10月 ① 特別でいる

大好きな人がパンツを見たがるから、お尻がレースで透けてるやつかTバックしか履かなくなった。

胸だってぜんぜんないのに精一杯寄せてみたりして、ブラジャーの中で窮屈そうだ。

肩出しのニットを着るし、ちょっとくらい寒くたって生脚でいるし、去年着ていた服はもう趣味じゃなくなって、ほとんど妹にあげてしまった。

出し惜しみした方が良いなんて言葉をよく聞くが、そんなことをしている時間がないからカッコつけてるところからダサいところまでぜんぶ見せてしまう。

 

「ほんとに見せてくるやつなんかお前だけだよ」

 

いつからかここではずっと私がいちばんで、自信なんかなく、いちばん泣き喚いて、いちばん八つ当たりした。

でも、自分がやっていることを誰かがやり始めたら、もう古いなって新しい何かを始めるような、そんな人間にさせてくれたのはあなただよ。

私は、結婚とか赤ちゃんとかそういう幸せはきっとあげられないけれど、そうじゃない幸せをあげたいっていつも思っている。

 

男は女の初めての男になりたがり、女は男の最後の女になりたがる。

私はあなたに初めてをあげたいよ。

こんな田舎のちっちゃなお店だけど、まだまだ誰もやったことのないなにかがあるはずだから。

 

 

9月 ① いろんな愛を集めた色

「プライドだけじゃご飯は食べられない」

 

珍しくお喋りだったから、ずっと隣で話を聞いていた。私は6割くらいしかこの人の話を理解できないが、それは彼も分かっているだろう。

お前は頑張っている方だと思うよ、と褒めたりするのは調教みたいで、可笑しかった。いつも誰もいないとこで話そうね。

どうせなら一番になりにいこうよと彼が言った時、とても嬉しかった。こんなプライドが高くて負けず嫌いな自分がずっとずっと嫌だったから、時間も空間も共有したばかりの人が私を肯定してくれたように思った。

 

「お前と同じ年くらいの時に、お前と出会ってたら面白かっただろうな」

私は、今のあなたに出会っていなかったらどうなっていたのか考えると怖くなるくらいだよ。