博物館

ファーストキスは17歳。

1月 ①私の光

初めてブログを書いたのはたしか小学4年生くらいのときで、Yahoo!ブログをやっていた。

文字に色をつけたり、キラキラにしたり、動かしたり、そういうコード専門のブログがあって「お借りします!」なんてコメントしていた記憶がある。

D.Gray-manという漫画が好きだったから、同じ漫画を好きな女の子と仲良くしていた。

 

次は中学生のときにアメーバブログを始めた。

日々の愚痴とか、今考えたら大したことないような出来事もあの時は一大事で。

「今日は二次関数がよくできた」って書いていた自分のことを少し可愛いと思える。もう21歳だからね。

お母さんに買ってもらったんだって載せていた写真のスカートは、まだ部屋のラックに掛かっている。

 

ツイッターで裏垢みたいなのを作ったのは、ナンパ師のツイートを見たかったから。DMするとかではなく、ただずっと見ていた。多分、今よりナンパ師のブログも流行っていた頃。

当時はくろねこさんって男の人のブログが好きで、よく読んでいた。少し文学的な文章が印象的な人だった。もうその人のいた痕跡はどこにも無くなっちゃったいたけれど、私が今はてなブログで文を書いているのはその人の影響があるかもしれない。

その頃の私はまだ高校生で今考えたらびっくりするくらい子どもみたいな顔をしていて、街で声を掛けられることなんて一度もなかった。だから、ツイッターやブログで見る男女のあれこれは殆ど空想の世界の刺激的なお話だった。

大学生になった今は、たまに声を掛けられる。この間は百円ショップで話しかけられた。全然気合いの入っていない格好のときに限って見られているから不思議だ。

 

ちょうど一年半くらい前から営業のためにバイト先のブログを書き始めて、それが結果になってきて嬉しかった。

習い事なんて何やっても続かなかったけれど、文章を書くのはずっと好きでいられた。

勉強も運動も得意じゃなかったけれど、読書感想文ではたくさん賞状をもらった。

趣味はなんですかと聞かれて、ブログですってまだ言えない。でも、こんな小さな場所だけど、大事にしていこうって思う。

 

 

 

 

12月 ① 一人にしないよってあれ実は嬉しかったよ

夏に薄手のブランケットにくるまって肌と肌をくっつけて眠るのが好きだから、今年もこの季節が来てしまったかと憂鬱になる。

生活を徒歩圏内で完結させたいという気持ちと、どこかへ行ってしまいたいという気持ちが交互にやってきて、最終的に自分はなにもしたくないのだという結論に落ち着く。

ダイエットも節約も恋愛も、こだわっていない時の方がうまくいくのは何故だろう。

 

「失踪 方法」でグーグル検索する、冬のはじまり。

 

 

10月 ① 特別でいる

大好きな人がパンツを見たがるから、お尻がレースで透けてるやつかTバックしか履かなくなった。

胸だってぜんぜんないのに精一杯寄せてみたりして、ブラジャーの中で窮屈そうだ。

肩出しのニットを着るし、ちょっとくらい寒くたって生脚でいるし、去年着ていた服はもう趣味じゃなくなって、ほとんど妹にあげてしまった。

出し惜しみした方が良いなんて言葉をよく聞くが、そんなことをしている時間がないからカッコつけてるところからダサいところまでぜんぶ見せてしまう。

 

「ほんとに見せてくるやつなんかお前だけだよ」

 

いつからかここではずっと私がいちばんで、自信なんかなく、いちばん泣き喚いて、いちばん八つ当たりした。

でも、自分がやっていることを誰かがやり始めたら、もう古いなって新しい何かを始めるような、そんな人間にさせてくれたのはあなただよ。

私は、結婚とか赤ちゃんとかそういう幸せはきっとあげられないけれど、そうじゃない幸せをあげたいっていつも思っている。

 

男は女の初めての男になりたがり、女は男の最後の女になりたがる。

私はあなたに初めてをあげたいよ。

こんな田舎のちっちゃなお店だけど、まだまだ誰もやったことのないなにかがあるはずだから。

 

 

9月 ① いろんな愛を集めた色

「プライドだけじゃご飯は食べられない」

 

珍しくお喋りだったから、ずっと隣で話を聞いていた。私は6割くらいしかこの人の話を理解できないが、それは彼も分かっているだろう。

お前は頑張っている方だと思うよ、と褒めたりするのは調教みたいで、可笑しかった。いつも誰もいないとこで話そうね。

どうせなら一番になりにいこうよと彼が言った時、とても嬉しかった。こんなプライドが高くて負けず嫌いな自分がずっとずっと嫌だったから、時間も空間も共有したばかりの人が私を肯定してくれたように思った。

 

「お前と同じ年くらいの時に、お前と出会ってたら面白かっただろうな」

私は、今のあなたに出会っていなかったらどうなっていたのか考えると怖くなるくらいだよ。

 

8月 ③ 嫌われないように何度もつなぎ直した

大阪に行った。

 

「美味しいものいっぱい食べておなか疲れてるでしょう」

寝起きで作ってくれたあんかけそうめんにはオクラと豚肉が入っていて、梅干しの酸味がちょうどよかった。アクを掬う指がきれいだと思った。

 

夜行バスで12時間かけて会いに行ったその人は前より体つきががっしりしていて、それから、少し疲れてた。

「辛くなったらワンピースを読むといいよ」

眠る間際に呟いたら、なんで?って聞かれたけど答えなかった。五千円挟んできたから、美味しいごはんでもたべてください。

部屋の掃除も洗濯も洗い物も、恥ずかしかったから全部妖精さんがやったことにした。

 

「女の子に呼ばれたから行くわあ」

「じゃあ私クラブで遊んでくるから気にしないで」

ほんとは手をつないで帰りたかったけど、気づいたら名前も知らない人とセックスしてて、でもふつうに気持ちよくて、変だなあって思った。

 

 

キスすると飽きてしまうと言っていたから、一生キスしないでおこうって思った。

いつまでも私のお兄ちゃんでいたらいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

8月 ② 毎日毎日働いていたら

冬は寒いからあんまり好きじゃなくて、だから夏が好きで、日が暮れるのが早くなってきた最近は毎日悲しい。

最後の夏休み、なんて全然思わないけど、だって仕事だってなんだって嫌なら辞めたらいいんだから、けど、私はもうこの場所で暮らすことはないのだろうなと思うから、季節の移り変わりを噛みしめる。

 

好きな人が「この間までけものみたいだったのに、最近はいい子にしてるんだね」と言った。

あと半年しか一緒にいられないなら、一生分甘えたいって思ったんだよ。そのためにいい子にしてる。

 

「好きなんです」

もう何回言ったかなあ。そのたびに分かってるよって言ってくれて、嬉しかった。

 

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裸みたいって言われた格好。

お腹まくって見せたら、ほんとに裸みたいで、むしろ裸よりえろいと思った。

パンツだって裸の写真だってお尻のラインだってすべてを見せたいと思うけれど、そんなこと思うのあなたにだけなんだよって言ったら分かってくれるかなあ。

 

8月 ① なんにも心配いらないわ

愛が歪まないように必死だ。

好きな気持ちっていうのは、度がすぎると時に相手を苦しめる。

メンヘラってよく聞くけど、そういうことでしょう。

甘えるのと我儘の境界線が私にとっては難しい。

 

「店長があの子のこと褒めるから嫉妬しちゃったの」

こんな自分ださくていやだけど、素直になるとはこういうことだろうか。

「俺とお前の関係なんて長いんだから気にするな」

私はいつだって一番でいたいから、安心できたときなんか一度もない。そう言ったら、お前のそういうとこ、良いと思うよって言ってくれた。

だけど、私はとっても生きていくのがしんどいよ。

 いちばんって、わかってないかもしれないけど、あなたの中でのいちばんってことだからね。